もあです

もあの人生観から日常

結婚観について

「現代は結婚しなくても幸せになれる時代だ」と良く耳にする気がする。

男女共同参画社会、を謳ってきた日本の功績とも言えるがしかし、これが少子高齢化に繋がっていると気づいたときにはもう遅かった。

数十年前の高度経済成長時代。

一家の大黒柱であった父親は都市へ出稼ぎに、一家を守る存在とされた母親は子供達を育てた。当時はそのような社会、つまり結婚し子供を産むのが当たり前だったとされていた。

無論、そこに「男女共同参画社会」という概念が入る余地は無い。ある意味、人は夫婦もとい家族という枠に縛られた思想だった。

バブル崩壊後、失われた10年リーマンショックと続き、経済的に不安定な状態となり、結婚する事が難しくなってゆく。そこで広まったのが男女共同参画社会。

人間はいつしか個々で生活する事が当たり前となっていった。

こんな社会で、では結婚すべきか否か。この答えは大きく二つの視点から見ることが出来る。

一つは、自己・現代重視型。現在はインフラ整備やネットの普及により、一人でも十分生活できる環境が整いつつある(むしろもう大成したという見方もできるが)。アベノミクスの効果があるとはいえ、まだまだ好景気とは言い難い。この状況で結婚するのは、少しリスクが高い。

もう一つは、他者・未来志向型。この視点の大きな軸となるのはやはり少子高齢化だろう。この少子高齢化を食い止めるには結婚を促進する他無く、またそれが原因で食い止めるのが難しい。

自分がどちらを選ぶのか。

どちらかが良くてどちらかが悪いという訳ではない。自分の人生を決める権利は当然自分にある。

自分がどう生きたいのか、そのビジョンを決める時に、そういった視点についても考えていきたい。